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2020年 人事『マネジメント』情報システムの夜明け

[ 掲載日 ]2020年01月01日 17時57分 コンサルタント 松木 剛

[ 掲載日 ]2020年01月01日 17時57分
コンサルタント 松木 剛

  • 2020年が明けました。日本経済の低迷と新しい「令和」の時代を乗り切るため、日本企業の人事部は大きな課題を抱えています。 これまでの停滞を続けた「平成」を抜け出すため、企業競争力の人的資源からの強化を迫られています。
  • 現代では、ITの支援を受けずにこういった経営課題を解決するのは実質的に不可能で、情報システムは不可欠ではないにしろ、協力な助っ人です。 しかしこれまでのところ、人事情報システムに多大な投資をしながら、期待通りの成果を得ている企業は少ないのではないでしょうか。
  • 何が問題なのか? 手作りのシステムは時代遅れなのでパッケージ導入を検討ました。 また情報システム部のいう通り、経営統合システムの全社方針に従って高くて使いづらいけど、ERPパッケージを導入しました。 でも、結果は何も変わらない。給与計算業務は多少良くなったけど、所詮事務作業。 いったい人事部の重要ミッションに対して、どういう成果を獲得したのか。
  • システムの更新や新たなテーマを解決する手段として、新しい情報システムの導入企画を立案し、 トップの了承を取り付け、新しい革袋を手にいれても、中身が変わらなければ何も変わらない、という議論はここかしこで聞こえてきます。
  • 確かに人事部は何をしたいのか、それは経営施策としてどういう意味を持つのか等の本質的な議論は確かに重要です。 ではシステムに問題はないのか、本当に情報システム化以前の問題や中身の議論不足によるものなのでしょうか。
  • 人事の機能はたくさんあります。業務一覧にすれば、こんなこともやっているのかという仕事のオンパレードです。 日常業務の処理だけで手一杯、「企画」的なことが全然できないと嘆いている人事部員のなんと多いことか。 それだけに「業務効率化」を狙ってシステムを導入する動機にすることは理解できます。 つまり業務を効率化して手が空いた時間で、やるべきことをやるという目論見なのでしょう。
  • 厳しいことをいえば、昨日まで業務処理をしていたメンバーが、次の日から企画書をバンバン書けるかというとそれは疑問です。 人員の入替えをする、またはアウトソーシング等を行って、人事部外に押し出し、必要な企画マンを招き入れる、 という荒技も要求されます。それはともかく。
  • 私のこれまでの経験からいえば、率直にいって現在の世の中に出ているパッケージのほとんどの人事情報システムは、「マネジメント」システムではありません。 簡単にいうと「レコード」システムです。あったことを記録していく過去のデータで出来上がっているのです。 実は「マネジメント」の要諦である、PDCAが回せないシステムなのです。
  • 給与計算システムから始まった人事部のIT化は、人事台帳を管理する人事管理システムが登場して以来、 人事部の「業務」をシステム化しただけで、現場で行われている「マネジメント領域」まで達することができませんでした。 発令を行い、辞令の印刷や履歴に追加レコードを加えて行く。 目標管理や評価のシステムをワークフロー化する。教育研修の申込を行う。 評価情報を基に昇格や昇給、賞与額を決める等々。人事部が行う計算や決定を行うための業務をシステム化したにすぎません。 せいぜいWebシステムでおざなりの管理データを現場に公開する程度のものなのです。
  • 「マネジメント」とは何かをここで議論するつもりはありませんが、反省もなく、同じことの繰り返しではないはずです。 「仮説」~「実行」~「評価」~「検証・修正」の繰り返しで良くなっていくプロセスが重要です。 「結果」だけ残っているシステムに、どこまで期待できるのでしょうか。それはシステム外で、ですか?
  • 昨今、タレントマネジメントの導入が流行していますが、これまでを踏襲すると、タレントレコードシステムで停滞することは明らかです。 PDCAが回るシステムが登場するはいつでしょうか。「見える化」からスタートしましょうと、パッケージベンダーは勧めますが、その先が見えません。 人材マネジメントを本当に勧めるのであれば、本気にPDCAが回るシステムを開発して提供すべきです。
  • 人事マネジメントを支援したいと考えているベンダーのみなさま。 是非とも本年は「マネジメント」が実現できる情報システムの提供をお願いします。