コラム

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「拙速」と「巧遅」

[ 掲載日 ]2012/03/30

[ 掲載日 ]2012/03/30

以前は「胃潰瘍になってサラリーマンとして一人前だ」なんて物騒な物言いがありましたが、最近はパワハラで訴えられてしまいます。 若い人は仕事がある程度できるようになると、「一体どこまでやれば良いのだろう」と悩む時期があると思います。 品質とスピードは二律背反のようなところがあり、そのバランスを考えて仕事をこなしていくのは大変です。 しかし指示した方は、忘れずにいて、黙っていると「どうして報告しない」と催促が飛んできたりします。

「できる人は上司の命令をかわしていく」という言葉もありますが、思いつきで指示を出す上司もいて、 「そんな指示したっけ」なんていうこともあったり。いやはや宮仕えは大変です。「かわしていく」の真意は、あの指示は本気なのか、 ただの思いつきなのかを判別せよ、ということなのです。「マジ(本気)で~」と聞いたりしたらぶっ飛ばされてしまいまずか、 指示の重要度が分からないうちはすべてをまじめにやりますから、大変ですね。

さて「拙速」と「巧遅」の話ですが、コトの重要性が分かるということは、上司と同じポジションでモノを考えられるということです。 そういう気持ちで仕事をしていると間違いはありません。その場合は、プライオリティを自分で付けられ、 その結果も上司の考え方と大差なければ、全く仕事のできる人材ということになります。 では、分からない場合はどうしたら良いのでしょうか。

一般に新入社員や若い人たちに、ベテランと同じ期待値をもって指示を出す管理職がいたら、アホでしょうね。 つまりリターンについてはあらかじめ、考えた上で指示を出しているのが普通なのです。 その場合、上司は何を期待するか。それはスピードです。100%の回答が期待しているデューデイトより遅く出てくるケースと、 80%の回答がデューデイトより前に出てくるのでは圧倒的に後者の方が受けは良いのです。 問題は80%の回答が出せるか。5~60%だと物足りないとなりますね。 50%を下回っていたらもちろんNGです。

「自分ひとり仕事をしているわけではないんだよ。相談しなさい。」とやさしく言ってくれるケースはとっても幸せですが、 「ふざけんな、もう間に合わないよ」と叱られることの方が多いのでは? 私事で恐縮ですが、私も十二指腸潰瘍は、前者の言葉で救われ完治しました。 そのときは150%を遙かに越える負荷で、アップアップしていた頃です。「後はおまかせします」といえる幸せ。上司であるあなたはそういう環境を作り出していますか?